ジャノメミシンのジャノメの由来は?

ジャノメミシンのジャノメの由来は?

インパクトのあるジャノメミシンの名前ですが、「ジャノメ」と言えば北原白秋作詞の童謡「雨降り」の一節「ジャノメでお迎え嬉しいな」を思い出します。
そこで「ジャノメ」に関して少し調べてみました。

 

「ジャノメ」とは「蛇の目」の意味で、二重丸の中を塗りつぶした図形「?」がヘビの目に似ていることからそう呼ばれています。
また蛇の目は家紋の一種で、「蛇の目傘」は傘のデザインに由来して名付けられました。

 

当時「帝国ミシン株式会社」だったジャノメミシンは、自社で製造した新しいミシンの糸巻きの形が「蛇の目」の丸い形に似ており「蛇の目式」と呼んでいたことからブランド名、その後の社名として「蛇の目ミシン=ジャノメミシン」と名付けられました。

 

自社ブランドに蛇の目と名づけた時に、業界から批判もあったようですが、創立者の一人である小瀬與作は、「正真正銘の日本国産のミシンとしての誇りを示す名前」といって批判を退けました。
自社の商品に対する大きな自信と強いこだわりが現れるエピソードですね。